便秘を治すための基礎知識

 

溜めこむと段々体が重く感じ、おなかが張って動くことさえも億劫になってしまうのが便秘。

体の中でつくられた老廃物のうち約70%以上が便になります。逆に排便が滞れば老廃物を体内に溜めこむことになります。

便秘を治すには日常の生活習慣に気を付けることが大切です。

1、排便のメカニズム

口から入った食べ物は、食道→胃→小腸→大腸を通って栄養素を吸収し不要な老廃物が便となって排泄されます。

ぜん動運動によって便が直腸に押し出されると便意を感じます。それは、便が直腸に入ると脳へ信号を出します。その信号を脳がキャッチして便意を感じるようです。

腸の状態が悪かったり、脳が発信した便意を我慢していると、この信号が出にくくなります。すると、ぜん動運動や排便反射がにぶくなり便意も起きにくくなります。

2、便秘になる理由

  1. 便意があるのに我慢する
  2. 朝食抜きや食物繊維不足などの偏った食生活
  3. 夜更かしなど排便リズムを狂わせる不規則な生活
  4. 精神的ショックや環境の激変など大きなストレス
  5. 運動不足

参考:「脳と腸をよくする30の習慣」

個人差があるかもしれませんが、便意をもよおすのは1日のうちでそれほど多くないようです。なので、1番の「便意があるのに我慢をする」をしてしまうと次の便意が起こるまで待たなくてはいけなくなります。

なおかつ便が腸に滞ったままになっていると便の水分が吸収されていってしまいます。

3、善玉菌と悪玉菌

1、善玉菌

ビフィズス菌と乳酸菌ということばを聞いたことがあるのではないでしょうか?

それが善玉菌です。

便秘を治すには、善玉菌を増やすことが大事です。

善玉菌は、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌にわかれます。

動物性乳酸菌はヨーグルトやチーズに含まれています。胃液に弱いため腸まで届きにくく、植物性乳酸菌は漬物、キムチ、味噌、醤油など発酵食品に含まれていて胃液に強いので腸まで届きます。

2、悪玉菌

悪玉菌は、ウェルシュ菌、、ブドウ球菌があげられます。

悪玉菌は腸の中に存在していて増加してしまうと便秘や下痢を引き起こします。

増加の原因は、欧米型の食事、肉類、スナック菓子など脂質の多い食べ物を摂取し過ぎることにあります。

4、善玉菌を増やす食材

腸内のビフィズス菌は加齢とともに減る傾向です。

普段の食生活から意識的に摂りいれる必要があります。

便秘を治すには、善玉菌の仲間で乳酸菌を増やすはたらきをする糖化菌や、ビフィズス菌を増やすオリゴ糖などを摂取することをおすすめします。

糖化菌で有名なのが納豆菌です。

胃液に強い善玉菌・・・漬物、キムチ、味噌、醤油(発酵食品)

糖化菌・・・納豆

オリゴ糖・・・りんご、バナナ、ぶどう。野菜からは、玉ねぎ、キャベツ、ごぼう、アスパラガス、じゃがいも、にんにく、とうもろこし、大豆など

こちらは、朝飲むことをすすめているスムージーです。朝は忙しくて、食べる時間がない方やダイエットをしている方におすすめです。

  • 1食あたり植物性乳酸菌が約300億個、食物繊維は2,790mg配合。
  • 野菜の酵素と乳酸菌が同時に摂れる
  • 1食9kcal

公式サイト:飲む朝ごはんでダイエット■美味しい酵素スムージー

5、滞ってしまった便を柔らかくする食材

  • オリーブオイル(エキストラバージンオリーブオイルが望ましい)
  • ナッツ類
  • マグネシウム
    • 大豆、しらす干し、貝類、ごまなど
  • 植物性乳酸菌
    • 漬物、キムチ、味噌、醤油、納豆など(発酵食品)

参考:「脳と腸をよくする30の習慣」

オリーブオイルは、ダイエットにおいても良いはたらきをしてくれます。炒め物などは、サラダ油からオリーブオイルにかえて調理されるのもおすすめです。

まとめ

体の中に老廃物を溜めこんだままにしておくと体の免疫機能も低下していきます。

便秘は、精神的にも悪影響をおよぼすそうです。

胃液に強い味噌や醤油や納豆、漬物を摂り善玉菌を増やして便秘を治していきましょう。