ダイエットをした経験がある人は、思い当たる疑問。
なかなか痩せることが出来ない原因とは一体何でしょうか。
色々な原因は考えられますが、その中でも体の仕組みに深く関わりがあるようです。
体のしくみ
体は、脂肪を貯めることは難なく受け入れますが、脂肪を消費することは生命維持につながるのでとても慎重です。
体内は循環しています。
今日、体の中に流れている血液は、4か月前の食事からつくられています。
ということは、今日食べたものが、4か月後の血液の状態に関係してくるということです。
口に入れたものは、体内の細胞組織によって処理をされます。
この処理が一定外になってしまうと、食欲が抑えられない、痩せられないという原因に繋がっていきます。
食欲を抑えるホルモンの働き
体に脂肪が増えてくると「レプチン」というホルモンを分泌しはじめます。
このレプチンが脳に届くと「脂肪が増えてきた」と認識をして、食欲を抑えます。
レプチン
脂肪組織で作られる、食欲の抑制とエネルギーの代謝の調節に関わるホルモン。
インスリンの刺激を受けて作り出され、視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えます。また交感神経を活性化させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促すことで肥満を抑制する働きがあります。
通常は食欲を抑える働きをしますが、肥満が進むとレプチンの分泌量が相対的に少なくなるだけでなく、レプチンの働きが悪くなってきます。これを「レプチン抵抗性」といいます。
食欲が止まらなくなるのは、このレプチン抵抗性の状態になっているということが考えられます。
レプチンの働きが機能していない状態が続くと、満腹感が得られないのでどんどん食べてしまいます。
余分に食べた栄養は体内に余ります。
その余った栄養を今度は、インスリンというホルモンが、体内で中性脂肪にかえていきます。
インスリン
すい臓から分泌されるホルモンの一種。糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持つ。
食後に血糖値が上昇すると、それに反応してすい臓からインスリンが分泌されます。血液中のブドウ糖をとりこみ、エネルギー源として利用します。余ったブドウ糖は、グリコーゲンや中性脂肪に合成されて蓄えられますが、その合成を促進するのもインスリンの働きです。
とてもいやな仕組みですが、体内では細胞や臓器やホルモンは、各々の役目をしっかり果たしているのです。
まとめ
食欲が止まらないという人は、まず満腹中枢を元の状態に戻してあげることから始めてください。食べたいのが我慢できないのは、「悪循環」の中に今現在はまっているからです。
レプチンというホルモンが正常に機能する状態になれば、食欲は自然と減ります。
食欲は正常で、食べていないのに痩せられないという人は、基礎代謝を上げることが重要です。筋肉をつけることです。